丁子屋

伝統技術のプロたち

手で作るという尊い作業

手工業から機械工業へと時代が進化し、さらにデジタルの時代が到来しました。全てが便利になる日常において、「手で作る」機会は減っています。同時に「手で作る」アナログな価値も長い時間をかけて目減りしてしまったように感じます。しかし、クールジャパンや海外観光客の増加で、地域振興の動きとともに、近年再び伝統技術の価値が一部見直される動きもあり、嬉しく思います。

私たち老舗呉服屋には、伝統技術の継承と、職人の技を伝え続ける使命があります。お着物を販売するのではなく、伝統技術や歴史・文化まで包含してお伝えしたいと常に思っています。丁子屋とのご縁が、お客様にとってお着物以上の価値を生むことができるよう努めています。

一方で、小売店としては時代の変化を察知し、お客様のニーズを職人たちに伝える役割も果たさねばなりません。インターネットが繋ぐグローバルな世界において、デザインやファッションへの意識は変化しています。気候も変化しています。「ねばならない」という囚われから脱することは、この業界全体を活性化するでしょう。もはや過去のスタンダードだけでは通用しません。

近年の酷暑が続く真夏でも心地よく和服で過ごせるための工夫など、丁子屋は新しいご提案をしていきたいと思います。それが、「手で作るという尊い作業」をしている日本全国各地の職人さんたちへ、私たちができることの一端です。

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