虎ノ門きものプロジェクト

近年、年齢を問わず男性からのお問い合わせが増えています。例えば「女性物は色使いも多く、柄もかわいい。一方でなぜ男性物は、無地や無地っぽいものばかりなのか。」色についても、「なぜ茶、鼠、紺と地味系が多いの?」というご質問。個性の時代に、着物で自分らしさを表現したいという方の正直な声は、時代の変化を感じます。特に多いのは「夏の浴衣が気に入ったので夏以外に着てもいいのでしょうか」というご質問です。
洋服とは違うオシャレとして和装をしてみたいという若い方も増えており、嬉しいことです。

虎ノ門は、オフィスビルが多く立ち並びます。その中で、呉服店は決して立ち寄りやすい場とは言えません。ただ、一歩足を踏み入れると、癒しと和みを感じることができる唯一無二のコミュニティ空間です。「賑わっているね!」とお褒めの言葉を頂戴することも多くございます。
丁子屋の特徴は、お客様同士が和気あいあいと会話をしたり、お稽古風景を見ることができたり、古き良き日本を感じつつ、人と人との繋がりのある血の通った店だと思っています。近年は、現代の日常生活にも沿った品揃えとサービスで、伝統を革新していくための場として進化に努めております。

このプロジェクトは、着物に興味があるけれど、きっかけがない。和の文化に触れたいけれど場がない。そんな男性を中心にスタートしましたが、あらゆる性別年齢の方に開かれたものです。

坂本龍馬のように袴を着てみたい、女性用の帯を男性向けに作り変えてみたい、正式な場での和装について教えて欲しい。女性物の反物を男性用として着用したい。ニーズは幅広くなっています。新しい価値観にフィットした、開かれた和のサロンとして、虎ノ門から発信して参ります。

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