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恭子のいい(良い)加減着物術

着物TPO(2)

毎日の着物暮らしの中から生まれたいい加減(良い加減)着物の術をお教えいたします。

■歌舞伎(1)■

還暦のお祝いに友達6人、歌舞伎を桟敷席で見ました。
お祝い記念につづれの帯を段のしにして、色違いのお揃いに作ったので、当日はそれを締めました。
花道の後方ですから、役者さんが花道を通るときは、私たちもライトを浴びています。他の席から観ているときは、その桟敷の方々の着物姿も、楽しみのひとつでした。
役者さんの背景になるので、それなりの格好でいたいものです。
齢や見栄えではえらそうなことをいえませんが、最近は洋服姿がほとんどでしたから、着物を勢揃いで着ただけでも、枯れ木も山の賑わいでしたかしら…(恭)
 
 

■歌舞伎(2)■

歌舞伎は、華やかな舞台です。
客席も華やかにしてあげれば、役者さんも乗りますし、こちらも舞台と一体感が沸きます。
襲名や初日、お正月の初芝居は、紋付で一緒に祝うくらいの装いがいいでしょう。
普段でも、織物より染めの着物のほうが華やぎます。
昨今では、織の着物の方が多くなりましたが、帯だけでも染物にするといいでしょう。
道成寺に桜や丸紋、勧進帳に弁慶格子、贔屓の役者さんにちなんだ柄や色で、密かな自分の楽しみにするのもいいでしょう。(恭)
 
 

■文楽■

歌舞伎の原型が、文楽であることが多いのですが、歌舞伎は人間、文楽は人形が主役です。
同じ華やかな芝居でも、人間より小さな文楽人形です、歌舞伎の装いと同じように華やいでしまうと、人形が負けてしまいます。
私は、文楽のときには、織の着物に染め帯くらいで行くことが多いです。
ただ、襲名やお正月のお祝い時には、江戸小紋程度の着物が派手すぎず、適度な華やかさのある装いになります。(恭)
 
 

■能楽■

お能も歌舞伎と通底する素材のものが多いのですが、謡も囃子も仕舞も、静かでおごそかなものです。
歌舞伎では、染め帯にするところを織帯にすると、重々しい雰囲気になります。
どちらかというと、お茶の装いに似た雰囲気が合っているように思います。
しーんとした静かな舞台ですので、絹鳴りのする帯は避けたほうがいいでしょう。(恭)
 
 

■落語■

落語は、楽しい話です。おかしさが倍増するくらいの遊びの着物や帯で行きましょう。
たとえば、花札をあしらった帯、おかめひょっとこ面の帯などを、紬の着物に締めて。
演芸場にもよりますが、ウールの着物でもOK。半巾帯を、貝の口やきちや結びに締めて行けば、体もリラックスして大いに笑えます。(恭)
 
 

■相撲■

以前、初場所に行ったとき、芸者さんたちが、日本髪に稲穂のかんざしを飾り、お太鼓に半開きの末広(扇)を挿して、桟敷席に並んでおりました。初場所らしい華やかさに感激でした(夫は特に!)。
砂被りの席に、テレビで写るのを意識したような、派手な訪問着を着ている姿は、逆にどうかなと思います。
初場所なら小紋ぐらい、普通の場所なら織物の着物ぐらいが、スポーツ観戦には合っています。
でも、他のスポーツ観戦よりは、少し華やかさがあったほうが、お相撲さんと釣り合いがとれ、役者さんと同様、力士も張りが出るというものでしょう。(恭)
 
 

■バレー、音楽会■

バレーや音楽会も種類によりますが、クラシック、洋楽なら、あまり日本的な古典柄では、違和感があります。
更紗、唐草のようなモダンな柄、幾何学文様、色もカラフルなものより、洋服的な単色のほうが、踊り手や演奏者の邪魔にならないでしょう。(恭)
 
 

■お茶席■

お茶道具、お花、飾り物など、ご亭主ご自慢のものが、引き立つようにするのが、お客側の心得です。
そのために、ついつい無地紋付に袋帯というのが、お茶席の定番になります。
ただ、お茶席の場所、ご亭主側の意向によって、訪問着にしたり、江戸小紋にしたり…、相手の思いを察するのがお茶の心得。
そこまで到達できない人は、関係する方に意向をお聞きするのは、決して失礼なことではないと思います。(恭)
 
 

■結婚式の二次会(1)■

最近は、結婚式の二次会のほうが楽しみといいます。大体は、親戚抜き、上司抜き、友達だけというのが、気兼ねなく楽しく祝えるということなのでしょう。
そのせいか、二次会でくつろぎたいので、一次会の披露宴から出るひとが、洋服になってしまったきらいもあります。
両方出席の場合、礼装の振袖や訪問着では、二次会のとき、窮屈だということでしょう。
袋帯で変り結びをして、華やかに一次会へ。二次会は、帯を名古屋帯または格のある半巾帯に締め替えるだけで、くつろげるのではないでしょうか。(恭)
 
 

■結婚式の二次会(2)■

結婚式の披露宴には出ないで、二次会だけ参加するという方も多いようです。
そんなときは、小紋かお召しの着物に、名古屋帯がいいでしょう
洋服よりも重く見える和装ですから、大袈裟になり過ぎないように。けれど、お祝いの気持ちを表わす明るさや華やかのある装いはなさってください。
紬なら無地風のものまで…。絣など民芸調のものは、華やかさがないので、避けたほうがいいでしょう。(恭)
 
 

■同窓会■

同窓会を開く場所によって、着るものが異なります。
大きなホテルなど、華やかで格式のある場所、そして卒業何周年記念とかのお祝いのときでしたら、着物は軽い付下げとか小紋に織名古屋帯でもいいでしょう。
気楽な場所でのお集まりなら、紬やお召しの着物に、染め帯や紬の帯くらいにすると、他の方に気を使わせずに済みます。
お友達なのですから、一人浮き上がった格好よりも、その場に溶け込んだ装いを心がければ、楽しい会になるでしょう。 (恭)
 
 
 
 
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