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恭子のいい(良い)加減着物術

季節のコートなど

毎日の着物暮らしの中から生まれたいい加減(良い加減)着物の術をお教えいたします。

■雨コート■

春雨、梅雨、秋雨、この時期は、結構蒸し暑いので、スリーシーズン着られる薄手のコートを着ます。
昔の紗のコートと違い、薄くても透け感がないので、早春から晩秋まで着ることができます。
私は、道行コートと巻きスカートの二部式のものと、ワンピース型のものと、2枚使っています。
途中から降りそうなとき、あるいは止みそうなときには、二部式が便利です。
冬場は、昔ながらの繻子の雨コートもありますが、もっぱら紬の着物を仕立て直して防水加工を施した長コートをよく着ます。裾が切れたり、丈が短くなったり、ひざ部分がすれた着物が、これに変身します。
長コートとして、旅のときも重宝しています。(恭)
 
 

■傘■

京都で、蛇の目傘を買ったことがありましたが、手入れが悪く、破れてしまいました。
見た目も雰囲気も素敵だけれど、都会の街には、似合わないかもしれません。
着物のときは、帯もすっぽり隠れるような大きな傘が安心です。(恭)
 
 

■雨草履■

ドシャ降りの雨のときは、カバーつきの雨草履をはきます。
最近、便利にはいているのが、カバーがないけれど、表から雨がしみこまないように、ゴム底になっている草履です。
見た目は、普通のエナメル草履と変らないので、劇場やホテル内でも違和感なく、はいていられます。雪でも滑らないようになっています。
残念なことに、これを作っている職人さんが、廃業してしまいました。
安くて便利なものが、どんどんなくなって、本当に困ります。(恭)
 
 
晴雨兼用草履

■モンペ■

雨のときはもちろん、裾までの雨コートを着ますが、小降りのとき以外は、着物の裾を上げるか、モンペをはきます。
裾を上げるときは、上前、下前と順にシワのないようきれいに折り上げ、前帯の上に「着物クリップ」で留めます。長い雨コートをその上に着るので、襦袢は、見えません。
でも、着物の襦袢はきれいなので、人目にさらしてもおかしくないものです。芸者さんが褄(つま)を上げて、裾から見える襦袢の姿は粋なものです。
冬は、足元が襦袢だけだと寒いので、モンペをはきます。
マチが深いので、着物の裾を上げずに、そのままはいてしまいます。
ポリエステルと綿の混紡ですが、この既製品を作っているところも廃業してしまい、残念です。(恭)
 
 

■コート■

洋服の場合でも厚手の防寒コート、スプリングコート、ジャケット…、と日本は四季があるので、コートも、外気温に合わせていろいろ持っていないと、体温調節ができません。
私も、真冬はカシミヤ入りのウールの八分丈の和洋兼用コート(『丁子屋好み』『今月のいち押し』参照)、これは丁子屋オリジナルの、洋服にも着ることのできるモダンなもの。
それと、これも丁子屋オリジナルの七分丈つぼ折れコート(『丁子屋好み』『今月のいち押し』参照)。
和洋コートもそうですが、衿が首筋までかかり、袖の振りも開いていないので、暖かいのです。素材は、普段着には厚手のウール地、よそいき着には紬の無地を選びます。
少し寒さがやわらいだ頃は、道行衿、都衿(道行の角が丸いもの)の6~7分丈のコートを。これも、礼装用のものと外出着用のものがあります。
4月・10月ぐらいは、単衣のコートを着ますが、これも透けない素材と透けた素材のものがあります。(恭)
 
 

■羽織■

羽織は、洋服でいえば、ジャケット、カーディガンのようなもので、少し寒さを感じるときに羽織ります。すごく寒いときには、コートの下に重ね着します。
私は、「単衣の羽織」を、11月や4月ごろ重宝に着ています。
羽織丈は、長いのがはやっていますが、スカート丈と同じで、それぞれ似合う長さにしたほうがいいと思います。
私は、車を運転するときは、短めにします。丈が長いと、お尻の下でシワになるからです。
羽織は、カーディガンと一緒で、部屋の中では脱がないので、寒がりには助かります。
羽織ひもは、帯巾の上端と帯締めの中間ぐらいにくるよう、乳(ち:羽織ひもの付け位置)を決めます。これ以外の位置だと、とてもおかしいものです。
羽裏は、紋付羽織でなければ、楽しい柄ものをつけるのが、自分ひとりの密やかなおしゃれです。(恭)
 
 
 
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