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恭子のいい(良い)加減着物術

着物あれこれ(2)

毎日の着物暮らしの中から生まれたいい加減(良い加減)着物の術をお教えいたします。

■着物…お手入れ■


ウール素材は、汚れていると虫が好むそうなので、シーズンオフにはクリーニングに出します。
礼装の着物は、衿や袖口が少しでも汚れていたら、その都度生洗いか、部分洗いしてもらいます。礼装は、きれいなものを清々しく着て出たいからです。
普段着は、脱いだあと、衣紋かけにかけて1~2時間干し、たたみながら汚れを点検します(袷は、長時間つるしたままだと、たるむことがあります)。
しみがあれば、しみ抜きに出しますが、衿、袖口、裾の汚れは、そのたびにベンジンでたたいて取ります。
夏物は、汗をかきますので、シーズンオフに生洗いまたは汗取りしておきます。夏物は、麻などシワがよるものが多いので、きちんとたたみ、霧吹きし、その上にゴザをのせてから布団を敷き、寝押しをしますと、翌朝にはアイロンをかけたようにピンとしています。(恭)
 
 

■着物…選び方■

自分に似合うものが一番です。
色は、自分の肌に合うものを、布地を衿元にあてて選びます。洋服と違って、着物は、布をまとうだけですから、首に近づければすぐ分かります。
身長164センチ、細身の私は、茶系、ねず系がベースの色で、柄は縞、格子、市松など。思い切り大胆な柄か、江戸小紋のように無地に近い細かな柄になります。中くらいの大きさのものは、なぜか似合わないのです。
私ぐらいの齢になると、年毎に似合う色、柄も変化してきます。今まで似合っていた黒っぽい色から白っぽい色に、大胆な柄からおとなしい柄に…。でも、黒っぽい大胆な柄にも負けないぞ、という気概も持っていたいと思っています。
 
小柄なひとは、小さな柄とよくいいますが、小さい柄を身につけると、余計小さく見えるので、私は、大きな柄もおすすめします。大きな柄でも、寸法が小さい分、出る部分が少なくなりますから。その反対に、大きなひとは、大きな柄がそのまま出ます。
ただ、大胆な柄は、大きなひとならではの着こなしでしょう。
ところで、大きな柄と大胆な柄とは違う、のはお分かりでしょうか。(恭)
 
 

■着物…揃え方■

物は、必要最小限というのが、私の生活信条です。
紺屋の白袴ではないですが、呉服屋のくせに、着物はそれぞれの季節、それぞれの格が1~2種類あればいいのです。
格でいえば、喪服、略喪服、黒留、色留、訪問着、付下げ、無地、江戸小紋、小紋、お召し、紬、綿、化繊、ウールです。
黒留、色留以外は、春、初夏、盛夏、初秋、秋、冬とそれぞれの季節があります。たとえば喪服は、袷羽二重、袷ちりめん、単衣、絽となります。
日本は、季節が少しずつ変化していくので、衣で体温調節し、色、柄で四季の移ろいを目から楽しみたいものです。(恭)
 
 

■着物…たたみ方■

帯締めの房がクシャクシャになるのが心配な方は、手拭いか帯揚げで巻いておくといいでしょう。
私は、四つ折にして、小引き出しに並べて入れるだけですが、クシャクシャに房がなっていないと思います。
帯揚げも伊達締めも、きちんとアイロンをかける人がいますが、先端はどうせクシャクシャになるところですから、両方ともクルクル巻いておくだけです。
腰ひもは、二つに折ってから、ひもの端のほうから「ハチマキだたみ」にしておくと、使うときには、しわも伸び、巻きつけた最後がひもの中心なので、そこを持てば、締めるときに便利です。
着物は、二つ折にしますが、普段着のウールや木綿、浴衣などは三つ折で、余ったスペースに半巾帯が入ります。(恭)
 
 

■着物…収納■

タンスは、下のほうほど湿気がありますので、下段のほうから下着、帯、着物という順に入っています。
毎日着るような着物は、いちいち「たとう紙」から出すのが面倒なので入れずに、台紙を下に敷いて出しやすくしておきます。
お出かけ着、礼装は「たとう紙」に入れます。
「たとう紙」も和紙でないと、湿気を防いでくれません。
私の「たとう紙」は、お客様の名前を書き損じたものを使っていますので、いろいろな名前になっています。
外出着、礼装は、袖丈、裄の寸法を「たとう紙」の表に書いてあります。長襦袢を合わせるときに、その寸法を見て決められるからです。
引き出しそれぞれに、木綿の「四つ手」か大風呂敷を引いて、全体をおおっておきます。
引き出しの端には、防湿剤を入れてあります。ウール製品以外は防虫より防湿のほうが大事です。 (恭)
 
 
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