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恭子のいい(良い)加減着物術

着物あれこれ(1)

毎日の着物暮らしの中から生まれたいい加減(良い加減)着物の術をお教えいたします。

■着物…季節と素材■

真冬は、真綿から紡いだ紬が、やはり一番暖かいものです。
春秋は、さらりとしたお召しに大島。
袷から単衣に移る前、単衣から袷に移る前は、ウールが便利です。袷では暑いし、単衣では寒いというときに、毛の暖かさと単衣仕立てという手軽さがちょうど良いのです。
綿素材のもの(久留米絣、弓浜絣、薩摩絣など)も、この時期、袷仕立てで良いけれども、私のように毎日座ることが多い者には、ひざや腰の部分が膨らんでしまったり、すれて白っぽくなってしまう、ということがあります。
梅雨時、秋雨時は、サマーウールやポリエステル、木綿などが洗いやすいものです。
盛夏は、綿麻、絹紅梅、麻、生紬などが涼しい。(恭)
 
 

■着物…寸法■

身丈について。礼装は、床につくほど長く着るし、おはしょりも多めがいいので、普段着より5分から1寸長くします。
袖丈も、正装(下に白の長襦袢を着るような紋付のもの)は、普段着より1寸長くしています。
袖の丸みは、普段着は2寸くらい丸みをつけていましたが、丸みをつけた先に手が出てしまい、私のように手が長い人間は、より長く見えるので、最近は丸みを少なくしました。
ただ、袖の角が汚れてきたら、丸みをつけます。
袖口も、踊りをしているので、手が、出し入れのとき引っかからないように、普通より2分広くしています。
身巾は、たくさん重ね着をして厚くなる冬場は、前巾を2分広くします。(恭)
 
 

■着物…裏地■

毎日着る普段着の八掛(裾まわし)は、絹だとひとシーズンで、裾が切れてしまうので、化繊の八掛にしています。
よそいきにつけた絹の八掛が裾切れしたら、八掛だけ外し、上下をかえて仕立て直してもらいます。
胴裏は、絶対絹にしておかないと、表地となじまず、着づらいものです。
単衣も「居敷き」をつけておきますと、腰が出ませんし、すべりも良いのです。
透けた単衣も、最近は居敷きをつけておきます。暑いようですが、その分下着を省いても安心で、結局涼しく着られます。
洗える素材のものには、居敷きも洋服裏地の洗えるものをつけておきます。(恭)
 
 

■着物…八掛と胴裏■

毎日着物を着ていると、八掛は1~2シーズンで、裾が切れてしまいます。
切れたら、上下を逆にしてつけ直してもらったり、八掛だけ新しくしてもらいます。ただ、普段着は、化繊の八掛をつけるようにしてから、その心配がなくなりました。
胴裏は、絶対、絹。胴裏がへばるということは、まずないのと、暖かさや通気性、体に布がなじむ、という特長は、絹だからです。
八掛の色は、礼装は表地と同じ色か優しい色のもの、普段着は汚れの目立たない濃い色にしています。
「ぼかし」は、八掛の色がよっぽど表地に透けてみえておかしい時以外はつけません。母が、ぼかしは野暮、といってつけなかったことが、いまだに頭にこびりついているからかも知れません。(恭)
 
 

■着物…居敷■

単衣の着物には、後ろ巾いっぱいに居敷(いしき)をつけます。
居敷布は、羽二重ですが、自宅で洗う着物には、洋服用の裏地で、化繊のものを使います。
暑くなると、上半身より足に汗をかく私は、足へのまとわりつきをなくすことが必要です。
居敷をつけると、裾さばきがよくなります。
その上、透けが気にならなくなるので、逆に長襦袢を半襦袢にかえられ、下は、ステテコや裾よけだけでも済むからです。(恭)
 
 
 
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